ピムコのグロス氏が、ヨーロッパの緊縮財政に警鐘を鳴らしたという記事がFT紙に出ていまして、そこでは、ロゴフ=ラインハート論文が最近いじめにあっていることも紹介されています。
エラい先生がたのお説を理論的背景もなしに批判するのは評論家ちっくで気がすすまないのですが、ヨーロッパとか日本とか見ていると、ケインズが正しいかどうかはともかくとして、景気の悪いときに緊縮財政とか、国家債務が云々とかっていうのは、あまり正しくない政策のような気がします。確かに、アメリカと違って原則として人口が高齢化し、やがて減っていくことが予想されるなかで怖いことは怖いのですが、その根本的な問題を直そうとするほうが社会政策としては健全なような気がしますし、そこはむしろ経済学の出番では必ずしもないのではという気もします。
ま、景気よくするには政府でもいいからカネ使わなきゃというケインズちっくな発想は、なかなか抜けないものというだけなのかもしれませんが。
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