以前、ムーディーズが、他社が格付けしたCMBSについて、「自分たちだったら、こんな甘い格付けはしないよん」と言っていた件を紹介しましたが、その際に妙だったのは、S&Pの他の2つの格付け会社がクロールとモーニング・スターだったことで、通常は、S&P、ムーディーズ、フィッチのうち2つは格付けしていることが普通ですから、ちょっとびっくりでした。
と思っていたら、若干謎が解けたというか、4月22日付のフィッチのレポートで「大型債権・担保物件の案件に注意」という内容のものが出ているのですが、そこで、上記のモルガン・スタンレーのCMBSに触れています。やはり、スポンサーの望む格付けを付与するには信用補完水準が高くなりすぎて、先方の希望に合わなかったということなんだそうです。
S&P、クロール、モーニング・スターが付けた格付けを信じるのか、ムーディーズとフィッチが付けなかった格付けをどう評価するのか、といったあたり、そもそもの格付けの存在意義等も含め、なかなか面白い論点ですよね。
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