2013年4月3日水曜日

キャロライン・ケネディ氏

ケネディ氏は、JFKの娘さんで、また、JFKジュニアのお姉さんでもあるわけで、それだけでうーんと思いますが、08年の民主党予備選でまだ存命だった叔父さんのエドワード・ケネディ上院議員とともにオバマ候補の支持を表明したときには結構びっくり、かつ、NYT紙のコラムには感動したものでした(どうでもいいことですが、タイトルの「A President Like My Father」の不定冠詞の使い方は、当たり前ですがなるほどと思いました)。

なので、日本大使として来てくださるなら嬉しいし、また、ブルームバーグにもある(英文和文)ように、日本の(こういう言いかたはちょっと失礼だと思うのですがお赦しいただいて)女性の社会的地位の一層の向上のためにプラスになるならなおさらです。

ただ、アメリカでは日本大使の地位は比較的バカにされていることは忘れてはいけないとも思ってまして、「共和党の副大統領は大統領選挙に負けても次があるけれど、民主党の副大統領は大統領選に負けると在日大使ぐらいにしかなれない」(モンデール氏のことですね)というのをどこかで見たことがあるのですが、今回のケネディ氏の大使就任の動きを受けて、ワシントン・ポスト紙が:

"Diplomatic sources said that the Japanese tend to be flattered when the American ambassador is a person of great renown, because it confirms their importance to the United States. "

と報じていて、あーそんなものなのよね、と思いました。「おだてられやすい」って、ま、その通りなんでしょうけれど。しかも、これはアメリカの見かたではない、つまり、アメリカが日本を重要に思っているから知名度の高い大使を送り込むと言っているわけではないところが、なおさらなおさらですよね。

"In a precarious time for a region threatened by the increased bluster of North Korea, fallout from the nuclear accident in Japan and the country’s seemingly unyielding economic malaise, a Kennedy ambassadorship sends a strong message of commitment to the Japanese."

という部分も同じで、コミットメントを示すのではなくて「コミットメントについての強いメッセージとなる」というわけです、はい。ま、ワシントン・ポストですから、シニカルというか冷静なのは分かりますけど。

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