2013年4月26日金曜日

インサイダー取引と矜持

インサイダー取引は悪いことで、なぜかというと、皆が知恵を凝らして利益を上げようとしているのに、知恵ではなくて不正に取得した情報を使うからです。ズルはいけないという言いかたをすると、株式投資はバクチであるということにもつながりかねず、必ずしもそのような考えには賛成できないということになるでしょうか。

カナダの投資銀行家が、業務に関してすることができた「推測」で取引をして、米SECからはインサイダー取引だとされたものの、オンタリオ当局からは、規制業種の従業員が職務上得た知識を用いて利益を得たことは問題だがインサイダー取引とは認定しなかったという話がNYT紙に出ています。

ま、李下に冠を正さずというか、資本市場に極めて重要な役割を果たしていることが、株式市場に関わる人間には重要っていうことですよね。ちなみに、日本の証券会社のひとにそんな矜持を求めるつもりは私にはありませんが。

それにしてもPride and Prejudiceって、「自負と偏見」とか「高慢と偏見」とか訳しますが、明治・大正の小説には矜持に「プライド」っていうフリガナがふってあるのがあって、ふむふむと思ったりします。

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