2013年4月8日月曜日

裁判・賠償金投資ファンド

民事訴訟の多くは損害賠償を求めて提起されるわけで、確かに民法でも強制履行が認められているものの、多くの場合は価値をお金に換えられるものはお金に換えた上で、その金額を寄越せという裁判が多いのではないでしょうか。裁判を起こすことはそれほど難しいことではありませんが、裁判を起こされると弁護士を雇ったりしなくてはなりませんし、手間暇時間がかかることになります。

裁判・賠償金ファンドの事業はいぜんからあり、多くの場合は、賠償金を請求する原告が必要とするお金を提供する代償として、勝訴に際して得られる賠償金の一部を受け取ります。NYT紙のディール・ブック欄に、米国で大規模な投資ファンドが組成され、すでに投資を開始したという話が出ていたので、紹介しておきたくなりました。クラス・アクションは手掛けず、企業間訴訟に特化しているというのが特徴のようです。クラス・アクションはあたるとデカいですが、手間かかるし、成功報酬目当てに勝てなくてもとりあえず訴えるという弁護士が多いということが背景にあるように想像します。

日本ではどうなんでしょう。融資というのは機能するでしょうかね。あと、成功報酬で費用も手弁当でやっている弁護士さんがいれば、ファンドもありなのかもしれませんが、実際にはあまり多くないように思います。

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