2013年4月15日月曜日

危険と見返りとの関係 → 「株しかない!」という人も

リスクには見返りがないといけませんが、その考えかたは複雑です。ただ、値上がり・利益は限定的で、値下がり・損失は莫大という投資対象は、基本的にはオプションの売りなので充分な注意が必要です。もっとも注意をしたからいいわけではなく、「ブラック・スワン」リスクを考えると、世の中に安全なものなどあるのかという観点も常に必要です。

というところから考えると、たとえば日本の国債とかもはや買うべきではないという水準に近付いているのかもしれません。利回り0.6%がゼロになる確率と1.2%になる確率とが同じだとすると、利回りが1.2%になったらさらにどこまで上がるか分かりませんが、逆にゼロ未満にはならないでしょうから、オプションの売りになっているわけです。途中で売却したときの損とか含み損失とかを考えると、現金で持っているほうがましなのではとも思いますし、特に最近のように債券価格のボラティリティが上がってくるとなおさらです。

資産運用を生業にしている人たちも、結局は危険とその見返りという世界に生きているわけで、「やっぱり株だよ」という話をピクテの最高投資責任者がしているという話がWSJ紙に出ています。

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